2015年11月28日土曜日

大違い!(2015年11月)

 パリでISによる(と言われている)大規模なテロがあり、沢山の犠牲者が出ました。許せない蛮行です。各国ではテロへの対応が急がれています。わが国でもサミット、オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップ等世界的なイベントが行われます。対岸の火事ではありません。テロの被害者には心よりお見舞い申し上げます。

    米の世界ではたった1年で需給、相場が180°の大違い!

昨年の今頃の主食米は一万円割れの4桁価格のオンパレード。原料米の特定米穀(フルイ下米)は買手がつかず無選別20円台で家畜の飼料へ。一方酒造好適米は品不足から全国の酒蔵から「酒が造れない!」という悲鳴が聞こえていました。

 それが現在では政府・某集荷団体の高値誘導策で主食米は11000円以下の米はどこを探してもない。また特定米穀は主食高に引きずられ、また飼料米への違法な?転用等から、昨年の倍以上の60円を突き抜けました。逆に酒造好適米は26年産主食米安値から好適米への転作が進み、各産地とも荷余り状態。早くから産地によるダンピングがおこなわれているようです。

これらの大違いにはついて行けません。弊社でも粛々と(上から目線ではありません)相場に従って集荷をしております。

弊社の周辺(岡山県南部)では11月末の今も田圃に米が残っています。共済金目当ての「捨てづくり」ではなく、本年10月から夜温の下がりが早かったため、稲の熟成が進まず、稲刈りのタイミングを遅らせても米は青いまま。その影響の刈遅れか飼料向けなのか、県南東部の晩生米地区では2-3割残っているように見えます。元々岡山の「アケボノ」は超晩生銘柄ですが、田圃の様子は例年と大違い!

 先日来ご紹介しております「小ロット醸造精米機」はお陰様で今月初めの設置直後からフル稼働。小さいながら色彩選別機も備えており、自画自賛ですが素晴らしい仕上がりの高精米が出来上がっております。来年1月には「雄町の20%精米」にトライします。

「機械と畳」は新しいものに限る!(おっと!女房は古いものに限るに決まっています…。)

「雄町」「山田錦」「五百万石」等の酒造好適米、年明け以降のご注文があれば対応させて頂きます。白米200キロからできます。ご注文をお待ちしております。

話変わって 今夏大好評であったキリンビール岡山工場製造の雄町米を原料とした「岡山づくり一番搾り」が12月1日から中四国エリアで販売されます。今回は冬バージョンで更にコクのあるものに仕上がっているそうです。楽しみだなあ!

寒さ本番、皆様ご自愛ください。

(今夜は1回目の忘年会! 2015年11月28日 片山芳孝 記)

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