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「勝ちたいのなら米を食え! 2018年 2月」
30数年ぶりの大寒波が日本列島を襲っています。岡山市南部でも-6℃を記録しました。北陸では大雪で道路、鉄道などに深刻な被害が出ています。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。  この季節を「三寒四温」という言葉で表現しますね。3日間寒ければ4日間は暖かい日が続くというように解釈することが多いようですが、本来は3日間寒い日が続けば4日目には暖かい日が巡ってくる、という意味だそうです。へ~~!(久々のトリビア)。

先月米の豊凶に関する言い伝えをご紹介しました。今回はその続きを。

青森の「乳穂ヶ滝」をはじめ、滝が凍る「氷瀑」の規模によって秋の米の豊凶を占う言い伝えが各地であるそうです。

場所は聞き洩らしましたが、ある滝では過去最大8メートルの氷瀑が出現した年には大豊作だった。しかしあの平成5年の大不作の年にはほとんど凍っていなかったとか。今年は4メートルの氷瀑が出現しているそうですよ。 また滝ではありませんが、長野県のほぼ中央に位置する諏訪湖では氷結した湖面に出現する「御神渡り(おみわたり⇒氷の盛り上がり)」の亀裂の入り方で豊凶を占う。「今年前半の天候は不安定だが、後半は順調で“やや良”と見込まれる」とのことです。(上記3項はTBSラジオより)
 本日(2月15日)岡山の雄町米の生産農家を訪ねました。既に土づくりが始まっています。はてさて今年は笑う人、涙する人、どのような秋になりますか…。

 話は変わりますが、昨秋の東京六大学野球、秋のリーグ戦で東京大学が3勝を挙げました。その原動力は食事。特に米のご飯を沢山食べることで、厳しい練習や、飛距離に好影響が出るそうです。野球部の寮では、朝昼晩3食とも400-500グラムのご飯が必須。それに加え朝練の後に250グラムのおにぎりを食べるそう。「勝ちたいのなら米を食え!」我々業界にとっては嬉しい言葉ですよね。(米穀新聞より) 因みに東大に2勝をプレゼントした優しい大学は私(片山)の母校H大学でありました。
 今週末(2月17日)は岡山市西大寺(観音院)で、備前平野に春を告げる会陽(えよう⇒一万人規模の裸祭り)が開催されます。また当地でも2月14日に春一番が吹きました。
 春はもうすぐそこまでやってきています。 と言いながらも厳しい余寒が続きます。皆様ご自愛ください。
「三日月は そるぞ寒さは 冴えかえる…

「本年もよろしくお願いします。2018年 1月」

年が明けてはや3週間。健やかなお正月をお迎えの事と存じます。
当地岡山の県北は雪の無い正月だったようです。また富士山の冠雪も例年より少なかったとか。反対に日本海側は大雪で電車が止まったり、センター試験が遅れたり大きな影響があったようです。
1月2日の早朝、県南の岡山市街地では満月(スーパームーン)が西の空に輝き、朝6時の時を告げる鐘の音が響き渡り、私(片山)は正月らしい厳かな気分でウオーキングを続けました(ただしもちろん二日酔い!)。
ロウ梅が花をつけ、モクレンやコブシの蕾も日に日に大きくなっています。ちょうど今頃、1月の中下旬は旧暦の12月。「春待月」と呼ぶそうです。文字通り暖かな春の待ち遠しい今日この頃です。
 30年産の主食米の生産量の目標は735万トン(29年産と同数)に設定されました。目標数量の設定方法が変更され、直接支払交付金(7500円)が廃止されるなど生産環境が大きく変わります。

 一方消費面で、弁当のご飯を減らしスパゲティー等を一品増やすなどの節米の動きが現実となっているようです。

 同業者に聞くとやはり特に東北地方の生産量は政府の統計より少なく、「新米の早食いの動きが出るんじゃないの」、との意見もあります。
どのような秋になるのでしょうか?
今回は今からの季節の米の豊凶に関する「言い伝え」を集めてみました。    ・コブシの花が良くつけば豊作。
   ・コブシの花が下を向いて咲くと凶作。
   ・春に雷が多い年は豊作。
   ・梅の実が多い年は豊作。
   ・桜の早咲きは豊作。
   寒い朝の散歩が楽しみになりました……か?

「課題を確実にこなし前進しよう!」   弊社の2018年のスローガンです。
去年より、昨日よりそして今日より少しでも前進して参る所存です。
本年も引き続きご愛顧頂きますようお願い申し上げます。

 最後に、17日は「阪神・淡路大震災」から23年。改めて被災者の方々にお見舞い申し上げます。

「雑煮食うて 良き初夢を 忘れける(正岡子規)」

(2018年 1月中旬 片山芳孝 記)

「ホームページ リニューアル 2017年 12月」

あらら! 来週はもう1月。今年もお世話になりました。
このホームページをリニューアルしました。弊社専務のビデオメッセージやら農商工連携認定事業の紹介。そして私(片山)の拙文もひっそりと…。スマホ対応らしいです。いまだにガラケイの私には何のことやら…。是非引き続きご高覧下さい。
平成29年 衆議院が解散されまた株価は堅調に推移しています。
今年の漢字は「北」。北の隣国がミサイル実験、核実験を繰り返し、今年最後の有馬記念ではキタサンブラックが優勝しましたね。
米関連のニュース。
・29年産も飼料米が約50万トン生産された。
・東日本では8月が多雨、日照不足で東日本の新米の出回りが大幅に遅れた。
・西日本でも10月に同じく多雨、日照不足。月末には台風21号が接近。ここでも収穫が大幅に遅れた。
この様な状況で、東日本の新米価格が高値スタートし、西日本の新米もその動きを引き継いで高値で推移しています。
 西日本の作況指数は100~103、全国では100と平年作であるにもかかわらず、米価は3年連続の値上がりとなりました。米価は製品価格になかなか反映されず、お客様も米屋も困った困った状態。
 平成30年産から国による生産目標数量の設定が行われないことが、この市場にどのような影響をもたらすのでしょうか?
弊社関連のニュース。
・岡山の酒米、山田錦、雄町の収穫遅れで精米時期がずれ込み、精米工場はいまだにバタバタしています。
・超高精米へのオーダーが29年産で4口。岡山の宮下酒造さんの「雄町20%純米大吟醸 天下至誠」が”SAKECOMPETITION2017”でGOLD受賞。
・その他千葉の蔵元さんで雄町、長野の蔵元さんで山田錦の20%大吟醸を醸しています。
そして宮下酒造さんのオーダーで28年産「雄町15%精米」にチャレンジし約10日かけて精米しました。それを原料とした「純米大吟醸 楽聖」は4合瓶が5万円で限定販売されています。我ながらすごい世界に突入したものです。
 全国の蔵元さんもぜひ高精米の酒造りをご検討下さい。一生懸命お手伝いいたします。
2018年 平成30年は戌年。日本犬のようにしっかり地に足つけた仕事を心がけて参ります。新年も是非ご指導、そしてご愛顧願います。
皆様にとって輝かしい1年となりますようにお祈り申し上げます。
「ともかくも あなた任せの としの暮れ (小林一茶)」
(2017年 年末 片山芳孝…

紅葉真盛り 2017年 11月

最低気温 1.8度。今季初めて通勤の車内にヒーターを入れた11月17日。なのに岡山県南ではまだ田圃に稲が残っています。
一部飼料米もありますが、銘柄は晩生のアケボノ、そして酒米の雄町だと思われます。

平年なら11月に入ればほぼ田圃は終了していますが、今年は10月の天候不順で遅れに遅れて作業が集中し、田圃もライスセンターも精米業者もバタバタしています。

 それに対して酒蔵の仕込みは待ったなし。
蔵人の蔵入のタイミングなどで致し方ないのでしょうが尻を叩かれています。
「玄米が入らないので搗精できないよ!」 弊社の酒米担当者は機械のやりくりに頭をひねっています。

 全国的にも同じ状況のようで中京、東海、北部九州でも農作業が滞っており、新潟の同業者からは「岡山の雄町は入荷の目処さえ連絡がない!」と怒りの電話が弊社に。
某集荷団体になり替りお詫び申し上げます。

 飼料米への転作、東日本の作況の低下、全国的な収穫の遅れ等の要因で、外食産業等に向ける業務用米が不足し、アメリカのカルローズやオーストラリア米への引合いが増え始めています。
あの中国米へも…?

 また食品メーカーにおいても輸入米への転換が現実になっています。

雑穀を主に扱っている業者のホームページを見ると、米が高い時には大麦やもち麦をブレンドしてはいかが?との提案がありました。

恐れていた節米(ご飯の盛りが減る、コンビニのおにぎりが小さくなる等)が始まっています。

食品業界ではSBS米の増枠、政府保有備蓄米の放出を嘆願しています。

政府は平成30年産からは米の生産目標数量の設定を行わないことにしています。
これに対してJAグループは米卸も含めて全国協議会を作ろうとしていますが、農水省は後ろ向きと伝えられています。

1年後、米は不足しているのか余っているのか、悩ましい時が続きます。

困った話はこのくらいに…。

11月も半ばを過ぎ夜温が下がり今年の紅葉は例年より見事です。
そして日本酒が更に美味しくなってきた今日この頃です。

 私(片山)のマイブームは「無濾過生原酒」。
先日、岡山成羽の白菊酒造さんの「雄町の純米無濾過生原酒」を馴染みの店のマスターと常温で。
あっと言う間に4合瓶をやっつけました。

 先週は岡山鴨方の丸本酒造の創業150周年の祝いの会へ。
ここは「自家栽培の山田錦」で醸しています。
また蔵の建物が「登…

天候不順 2017年 10月

全国的に多雨、日照不足が続いています。

あの米が大不作となった平成5年との相違点は、今年は8月までは日照も積算温度も平年並みであったこと。
しかしその後東日本は9月以降の悪天候で減収必至?
西日本は9月までは好天で豊作予想。
それが10月に入り低温の日が続き実が太らない。
また連日の雨で稲刈りができないところへ、明日22日から23日にかけて超大型の台風21号が接近する。
何の抵抗も出来ない稲が震えているように見えます。
月末発表の作況指数はどうなるのか?

 天下の悪政「飼料米制度」による流通量不足の上に、悪天候による減収見込みで米価はうなぎのぼり。
当地岡山県南では、県外(関西方面)の大手卸が生産者に直接買いに入っていることもあり、まだ田圃にある晩生の米の気配値が口を開けば上昇しています。
 当初キロ当たり20円ほどの値上げで業務用白米の値決めを進めてきましたが、追い付かなくなっているのが現状。
政府備蓄米の売却も現実味を帯びているのか?

 弊社にとって深刻なのは、雄町・山田錦等の酒造好適米の収穫・入荷遅れ。
日本酒蔵元の酒の仕込みは11月から本格化します。
搗精が集中するのは必至で、何とか蔵元にご迷惑をお掛けしないよう、少し先(12月初め)の納入分も搗精を始めています。

今月下旬からは「山田錦20%精米」もスタートします。

愚痴を言ってもしょうが無い。できることからコツコツと…。

 こんな時に嬉しい話。
今朝(21日)北海道釧路の同業者である友人から電話。
なんと四国でお遍路をしているが台風の接近で切り上げる。帰路岡山へ寄りたいとのこと。岐阜の友人も同行。
20数年ぶりの再開。約3時間、昔話や今後の業界の方向性やら。
良く覚えてくれていた。よく寄ってくれた。嬉しいことです。

 「朋あり遠方より来たる。また楽しからずや」

 もう一つの嬉しい話題。
今私(片山)が読んでいる荻原浩さんの小説「二千七百年の夏と冬」にある文章。
田植えが終わって豊作を神に祈る歌の一節。

「冬の後に春が来ますように。
春の次は夏が来ますように。
多すぎることなく雨が降り、暑すぎることなく日が照り、(中略) 種が芽を出し、芽が育ち、大きく実りますように。」

 これや、これやがな!
お百姓も商売人もそしてお役人もこの気持ちを持ってくれればなぁと思いました。

 明日22日は超大型台風の接近時の衆議院選挙の投票日。
誰が勝とうが…

2期作 2017年 9月

なんともう来週は10月。

米屋にとっての新年のスタートです。
政府・全農による歪な米政策により気の重いスタートになってしまいます。

 豊作なのに米価の値上げ。
家畜が国産の新米を喰らい、人間様が輸入米を食べる
。 なんだかなぁ…。

 9月の初めに四国へ行ってきました。
好天の快適ドライブは、瀬戸大橋を渡り愛媛県松山から高知。翌日は高松から岡山へ。
走行距離は600キロ余!
 岡山の背の高い稲を見慣れているので愛媛、香川の短棹の稲が珍しく見えます。

松山では「伊丹十三記念館」へちょいと寄道。
「マルサの女」や「あげまん」等の映画の面白さを思い出しました。

 高知の南東部では「2期作」の田圃を見学
極早生の「南国そだち」の7月下旬の刈取りの後に「たまひめ」というもち米がもう「ひざたけ」ほどに育っています。
温かい高知では11月後半ごろの稲刈りです。
 「2期作」とか「2毛作」とか小学校で教わったなあ。

「2期作」の米が求められるほどの消費量があったとはどこの国の話?

 そんなことを思いながら、高知城近くの「筒」という居酒屋へ。
地元の方で超満員。高知では街のいたるところに「たっすいがは、いかん」というラガービールの看板。
「弱々しいのはダメ!」と言う意味らしい。
もっともビールの味の事だけではなく「もっと元気にやろう!」という事でしょうか?
ガツンとくるラガービールが高知県民の気質に合っているのでしょうね。

 元々ラガービール党の私(片山)はもちろんご機嫌。
「カツオのタタキ」と「どろめ」。
そしてラガーと仕上の土佐鶴の熱燗で高知の夜は更けていったとさ。

 そうそう高知で見つけた車のナンバープレート。
高知43-51。やりゃあがったな!

 それにしても、なんで解散?
なんで出来たばかりの新党に合流?
それでも選挙には行きましょう!

 「淡々と過ぎたる午後の麦酒かな」(角川春樹)

(2017年9月末 片山芳孝 記)

心配! 2017年 8月

米国と北朝鮮との舌戦がチキンゲームの様相を呈しています。多くの米軍基地を抱える日本にとって対岸の火事ではありません。
有事への備えはどうしたものか?心配です。

 7月21日に日本近海で発生した台風5号はなんと19日間もノロノロと迷走。西日本に大雨の被害をもたらしただけでなく、最近(お盆のころ)の東日本の長雨・低温もこいつのなごりと言われています。
本日(8月16日)東日本は10月ごろの気温だとか。
今後回復するとの予報ですが、この日照不足により農産物へ影響が出ています。ナスやトマトなどの夏野菜の価格は物によっては昨年の倍近くへ上昇。
7月に台風の発生が多かった年(今年は8個)はその後も多発したという記録があるそうです。
某集荷団体の中にさえ「29年産は豊作になり需給緩和し、価格も落着いてほしい」という意見もあり、今後の天候・作柄、心配です。

 南九州、四国、関東の一部からの新米が動いています。
昨年と比べて60キロあたり1000-1200円高値の1等産地置場14000円が中心相場でしょうか。
ここから作柄によって値上がりがあるのか?需要は落ちないのか?B銘柄不足は解消するのか?これまた心配です。

 弊社へも高知のコシヒカリが昨年より2日早く8月3日に入荷。
台風を見越して少し早刈の青い米が見られましたが食味は良好。新米ならではのみずみずしい香りが嬉しい!

 コシヒカリに続いて同じく高知のナツヒカリが到着。
これは精米後、新米新酒(今秋販売)用に岡山県内の酒蔵へ納入します。
おそらく営業サイドからの要望での新米新酒でしょうが、日本酒には本来なら熟成させる期間が必要と酒飲みの私(片山)はいつも思っています。
ボジョレヌーボーの軽薄さより、熟成したワインの方に旨味があります。
若すぎる酒が日本酒ファンに嫌われないか、心配です。

 以下は自慢話です(すみません)。
私(片山)は7月1日付で「利酒師(ききさけし)」の資格認定を頂きました。
今年3月から日本酒の歴史や、造り方を学び、「日本の文化と日本酒のかかわり」に関する考察も求められました。
 飲食をする環境(カジュアルかフォーマルか)に相応しい料理、日本酒、酒器を考えたり、四季のある日本ならではの旬の食材と日本酒の組み合わせを考えたり、酒飲みにとってとても楽しい4カ月の研修でした(でも結構難しかった!)。
酒造りの神様と言われている出雲の佐香神…